おじいちゃん、おばあちゃんとの上手な話し方
2021/9/30
秋らしい日が続いていますね。
緊急事態宣言も解除がきまり、ほんの少し前進を感じています。
私の両親は神奈川に住んでいて、1年近く会っていません。
電話でときどき話して元気なのはわかっているけれど、やっぱり顔をみて話がしたい。
年内には会えたらいいなと期待しています。
なんばを受診するご高齢の方々のお悩みの一つに「難聴」があります。
歳を重ねると聞こえが悪くなってきて
体温計の音が聞こえない、
人の話が聞き取れない、
テレビの音が大きくなる
日常生活にちょっとした支障がでるようになります。
聞こえが悪いならば、大きな声で話せば聞こえるだろう。
そう思って声を大きくして話しかけたら、うるさがられた・・。
そんな経験ありませんか?
実は難聴の方は音の大きさの変化にとても敏感です。
「補充現象」といって、わずかな音量の変化に敏感になって小さな音は聞こえないけれど、大きな音になると響いたりとてもうるさく感じてしまいます。
そして言葉の聞き分けも悪くなっていることが多いです。
よくあるのはNHKのアナウンサーの話はよく聞きとれるけれど、ドラマのセリフはよくわからない。
これは話す速度や滑舌のちがいが影響しています。
だから、難聴のある方と話すときは少し大きめの声でゆっくりはっきり顔をみて話すと会話がしやすくなります。
せっかく会えて話をしても
よく伝わらない
よく聞こえない
それはお互いにとって寂しいことです。
ゆっくり、はっきり、顔を見て一緒に過ごせる時間を。